2008年12月7日日曜日

神々の深き知恵-伊勢行その1

鳥羽へ行く前に伊勢市駅で途中下車、久し振りに外宮にお参りしました。伊勢市駅と外宮を結ぶ参道は、殆ど人影もまばらで、店々は開店休業の呈。それでも、外宮内には、三々五々人の訪れがあり、正殿の前では記念撮影のグループが大勢いました。

平成25年(2013年)には、第62回目の式年遷宮が行なわれるとのことで、既に一連の行事が始まっています。式年遷宮は、20年に一度、正宮はじめ、門垣、ご装束、ご神宝に至るまで、全て新しく作り変え、神様の遷座を執り行う行事です。現在の正殿の隣には、ほぼ同じ広さの新しい敷地(西の御敷地)が準備されていました。

式年遷宮を行なういわれは、神道の「常若」(常にみずみずしく、新しく)の精神によると言われています。そっくり丸ごと造りかえる行事を通して、人々の信仰心を呼び醒まし、しきたりと技術を伝承してゆくこのやり方は、伝統を守る最も確実な方法であり、神々の深き知恵かも知れません。

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