2008年12月7日日曜日

新発田の”から鮨”-新潟県新発田③

新発田清水園の出口近くにちょっとした展示室があって、そこにもボランティアガイドの方がさりげなく立っています。ちょっと話しかけたら、親切に薀蓄を傾けていただきました。「ところで、新発田で旨いものは何ですか?」と聞いたら、「うーん、やっぱり”から鮨”かな~」という返答。青物の小魚と「おから」のおし鮨のようです。
 
教わったとおり、駅前の寿司屋で注文したら、これが、ひんやり、甘酸っぱく、鯵の身も程よく引きしまって、なかなかの美味。店の主人の話では、「おから」の下拵えに店それぞれの秘伝があって、えらく手間と時間がかかるそうです。『以前、東京のデパートの招きで展示即売に行ったんだけど、あの人たちはその場で直ぐ作れるように思ってるんだよね~。下拵えから出来上がりまで1週間近くかかるんで、準備が大変だった』そうです。
 
車を取りにブラブラ戻る途中、街の中心商店街に廻りこんだら、何とそこはシャッター街! よくよく聞いてみると、『今日は日曜日で、休んでいるところが多いんですよ』とのことで、ひと安心。日曜日に商店の多くがシャッターを下ろすのは、地域の長年の経験則があってのことでしょうが、少し意外でした。
 
新発田のまちなかに、「たまり駅」と名づけた無料の休憩所が、3箇所設けられています。店それぞれに特徴があって、お祭山車が飾ってあったり、小物のお土産を売っていたり、喫茶店を兼ねていたりします。事々しく観光案内所の看板は掲げてはいませんが、中のスタッフは、まちなかの案内も快くしてくれます。どういう組織形態と収支勘定で運営しているのか、までは聞きませんでしたが、おそらく地元行政と市民有志の努力に支えられているんでしょうね。北国の人らしい、控えめで物静かな熱意がじんわり伝わります。
 
 

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