2008年12月7日日曜日

食材自給の農家レストラン-遠野「横一」


人に紹介された遠野宮守地区の農家レストランのこと。お任せ料理に飲み放題付で、一人3千円で良い、ということだったので、本当に大丈夫かな?と半信半疑状態で出かけました。この農家レストラン「横一」<http://yokoichi.ftw.jp/ >は、立派な農家のつくりで、先祖伝来の建物を殆どそのまま使用しています。

我々が着くと、すでにお膳は整えられていて、遠野の里山の幸満載です。食材は、殆どが親父さんが自分で作ったか、山で採ってきたもので、オール自家調達。馬刺しを食べたい、と言ったら、大きな皿にどっさり。これも旨かったが、近所の馬産農家から仕入れたもの。次に、鹿の大和煮。変なくせがなく、中々美味。文字通りの馬鹿食い。この人は猟師もやるので、鹿、熊、野鳥なども自分で仕留めるそうです。最後の押さえは、自家製の蕎麦。

この日は、他に予約客もいなかったので、親父さんと一緒に酌み交わしましたが、ホームページに、昼食・夕食とも「要事前予約」、と書いてあった理由が分りました。人も車も通らない畑の真ん中で、ウォークインのお客さんをただひたすら待つなんてことは、確かにナンセンス。そんな手空きの時間があるなら、作物を作ったり、山に分け入って、山菜採りや狩猟をするということらしい。要するに、食材の大半が仕入れ原価ゼロ、だから料金も申し訳ないほど格安。

酔っ払った仲間の一人が、へんなことに気づきました。
「遠野って、ラブホテル見かけないよね」
「んだ。市の条例で禁止されてっからね」(ちっとも知らなかった・・・)
「へ~。それで困らないの?」
「ま、どうにでもなるからね~」と、そんなことに金を払う構えはまるでなし。便利中毒の都市住民は首を傾げること、しきり。

 

0 件のコメント: