2008年12月7日日曜日

デジカメよりもスケッチで-佐原行その2

築100年前後の佐原の古い町家は、利根川に通じる小野川沿いと、小野川にかかる忠敬橋を抜ける通り沿いに密集しています。ヨーロッパ風にいうと、旧市街地にあたります。小野川の川幅はそれほど広くなく、石垣で掘割風。あちこちに船を寄せるための石段が設けられていて、その昔、江戸との交易に盛んに利用されていた様が見て取れます。

画像1-「福新呉服店」の直ぐ隣にある蕎麦屋「小堀屋本店」。明治25年(1892年)の建築で、こちらも千葉県有形文化財。本店のお店は、中はそれほど広くないので、近くに元千葉銀行のいかめしい石造りの建物を利用した別館がありますが、蕎麦屋という雰囲気ではありません。

画像2-さらにその先の正文堂書店。明治13年(1880年)の建築で、屋根中央に立派な庵(いおり)看板がかかっています。この日はカーテンが引かれていましたが、休みだったのかな? どんな本が、どんな陳列で売られているのか、興味があったのですが・・・。2階はその物々しい風情からすると、蔵として使われているのか、あるいは外見とは逆の絢爛豪華な居室なのか、窺い知ることができませんでした。

画像3-柳の植わった小野川沿いに入って、スケッチをしている人が非常に多いことに驚きました。私のように、安物のデジカメでアングルなんぞお構い無しに無頓着にシャッターを押している人は、あまり見かけません。確かに絵の場合は、自分が感じた心象風景で、柳と家の配置を少し変えたりできますからね。私には真似のできない芸当です。

画像4-昔の商家を利用したフランス料理屋。中は案の定、有閑マダムばっかり。このほかにも、奥ゆかしいたたずまいの料理屋やレストランがいくつかありました。

画像5-立派な蔵づくりの「正上」の販売店舗。中は結構広くて、佐原名物「いかだ焼」や佃煮、たまり漬けの試食品が、お茶付きで供されています。この手の試食は喉が渇くので、なかなか親切! どの店も、昔からの本業をベースに、今風の新たな商品展開に腐心されているようです。

 

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