2012年10月22日月曜日

杉の町、山形県金山町の風景

山形県金山町は、県の東北部にある人口6千人余の中山間地の町。山形新幹線新庄駅からバスに乗って約30分ほどのところにある。北の峠を越えると、直ぐ秋田県だ。

金山町は良質の杉を産出することで知られ、この金山杉を建材にした白壁の金山型住宅の普及に力を入れている。街中の住宅や商店の外観イメージは見事に統一されていて、落ち着いた景観を見せる。昔ながらの蔵を利用した店もあちこちに。

また金山は水の豊富なところなので、街中には大小様々な堰や水路が張り巡らされている。以前はこの水を住宅内に引き込んで、洗い物などの生活用水や庭の池水などに利用していた家も多かったという。雪深いこの地域では、水路は雪の流し場にもってこいだし、勿論農業用水としての大事な役割もある。

町の北東部には神室山などの山林が広がり、ダム湖やスキー場、トレッキングコースなどが整備されている。そんな豊かな自然環境の中に建てられた「シェーネスハイム金山」は、木の温もりのあるスイス風の滞在型ホテルで、直ぐ隣に温泉施設もある。春夏秋冬、家族連れなどで過すにはもってこいの場所で、小さな子供達を安心して遊ばせることができそう。

落ち着いた生活振りのこの町の泣き所は、人口減少と若い働き手の流出だ。毎年の新生児誕生は40人前後と聞いたが、高校を卒業して都市部で働くようになったり、大学に入ったりで、地元での働き手は減る一方だ。そんな背景もあって、この町では移住・定住政策に力を入れている。
その一環として運営されているのが、「金山暮らし体験住宅」だ。3LDKと3Kの大小2棟があって、2人で6泊しても、リネン代あわせて総額13,600円と超格安! 肱折温泉や銀山温泉などの有名温泉地や最上川もドライブ圏内なので、山形県北部の広域観光の拠点としても活用価値が高い。

金山町のことは⇒ http://www.town.kaneyama.yamagata.jp/kanko/