2010年2月7日日曜日

春を告げる丼物

町役場と観光協会の肝煎りで、南三陸町では旅館や街中のレストランが食の目玉作りに余念がない。この冬は、名産のイクラを使ったイクラ丼を6店が競作して話題を呼んだ。これから「春を告げる」をテーマに、新しい丼を作るための試食会が開かれるというので、厚かましくお相伴にあずかることにした。

その前に、漁港のセリが始まるからと、志津川の漁港に案内していただいた。丁度鱈が上がったばかりで、広い市場にずらり並んだトロ箱の中身は、殆どがぼってり腹の鱈、たら、タラ。”鱈腹”とはうまく言ったもので、わが身を見ているようだ。東北では、鱈は内臓も含めてあらゆる部位を食するので、食べないのは顔だけだとか。









さて、春告げ丼の試食会の方だが、候補の食材は縮みほうれん草などの地元特産の野菜やメカブ、とろろ芋、マグロ等など。基本の食材はある程度足並みをそろえて、盛り付けや食し方はそれぞれのお店が工夫する。粘々系の食材が多いので、いかにも東北人好みの食感だが、口直しの食材が一品ほしいと思ったのは私だけか? それにしても、お互いライバル同志が一堂に会して、あれこれ品評しあうのは珍しい光景で、この結束が地域振興のエネルギーになっているのでしょうね。

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